広島市長
松井 一實
祝辞
広島の秋を彩る一大イベントとして「第49回広島県神楽競演大会」が、今年も盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げます。
広島県は、全国でも有数の神楽どころであり、地域ごとに特色ある神楽がそれぞれ伝統を受け継いでいます。中でも豪華絢爛な衣装を身に付け、各演目に物語性がある芸北神楽は、花形神楽として多くの人々から熱狂的に支持されていると伺っています。
50年近い伝統を誇っている本大会も、この芸北神楽を中心に技を競い、今では老若男女、国内外を問わず、大勢の皆様に伝統芸能の素晴らしさを伝える催しとしてすっかり定着し、神楽の普及を通して地域
文化の振興に大きな役割を果たしています。これもひとえに、それぞれの地域の皆様が、伝統文化・芸能である神楽を今日まで大切に受け継いでこられた賜物であり、その不断の御努力に深く敬意を表します。
神楽を始め、各地域に伝わる文化資源の魅力を発信し、次世代へ継承していくには、主体となって活動してくださる市民の皆様の存在が不可欠です。そうした意味においても、広島県神楽競演大会実行委員会の活動は誠に意義深いものであります。
本日出演される皆様には、日頃の練習の成果を十分に発揮され、人々を引き付けてやまないその囃子と舞によって、私たちに神楽の楽しさと醍醐味を体験させていただけるものと大いに期待しています。
結びに、本大会の御盛会と、貴実行委員会の今後ますますの御発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。